はじめてのプログラミング#2 Pythonで学ぶ演算子と条件分岐
こんにちは。企業でエンジニアをしているサーモンです。
この連載では、はじめてプログラミングを学ぶ読者向けに、プログラミングの基礎を解説しています。
前回(#1)では「関数」と「変数」について解説し、テキストの文字数を数える簡単なプログラムを作りました。(これらの内容について復習する場合は以下のリンクから参照ください)
今回はさらに新たな2つの概念を学びます。
どんどん学んでいきましょう!
演算子
値を計算する処理や比較する処理を行うには、演算子を使います。
例えば、数値同士を足すには「+」演算子を使って、以下のように記述します。
3 + 2
この結果を変数に代入することができます。
result = 3 + 2
print(result)
このプログラムを実行すると、「5」が出力されます。
算術演算子
このように、計算に利用する演算子を「算術演算子」と呼びます。
他にも、以下のような演算子があります。
a – b | 引き算 |
a * b | 掛け算 |
a / b | 割り算 |
a % b | a を b で割った余り |
ご覧のように、掛け算や割り算など算数で使う記号とは異なるものもあるので、気をつけましょう。
比較演算子
計算の他にも、「==」を使うと「aとbが同じ」ことを判定できます。
以下のように使います。
result = 3 == 2
print(result)
このプログラムを実行すると、「False」と出力されます。
「==」は左右の値が同じであれば「True」を、異なる場合は「False」を返します。
「3」と「2」は違うので、「False」が返されたわけですね。
このように、値の比較に使う演算子を「比較演算子」と呼びます。
他にも、以下のような比較演算子があります。
a != b | aがbと異なる |
a < b | aがbより小さい |
a > b | aがbより大きい |
a <= b | aがb以下 |
a >= b | aがb以上 |
たくさんありますね。
プログラムの中に「<=」、「>=」が混ざっていると読み間違えやすくなってしまうので、統一して記述するのがおすすめです。(記号を逆のものに置き換えて値も左右入れ変えると、同じ意味の比較を表すことができます。)
条件分岐
プログラムでは、ある条件を満たしたときだけ処理を実行するというシチュエーションがよくあります。
そのような時に使えるのが条件分岐という書き方です。
Pythonでは、以下のように記述します。
if (条件式):
処理
ちなみに、この構文は「if」という単語を利用することから、「if文」と呼ばれています。
条件式はTrueやFalseを返すものを記述します。
そして、条件式からTrueが返された場合にのみ、以下の処理を実行します。
このとき、条件分岐に含める処理は、行頭にスペースを入れることで他の行とずらします。
こうすることで、どこまでが条件分岐の範囲か表現するのです。
具体的なプログラムとしては、以下のように記述します。
if (3 <= 4):
print("左の値は右の値より大きいです")
3は4より小さいため、条件式はTrueを返します。
その結果2行目の処理が実行され、「左の値は右の値より大きいです」というテキストが出力されます。
まとめ
今回は「演算子」と「条件分岐」について解説しました。
こうした記号や構文を利用することで、行って欲しい処理や振る舞いを語弊なく伝えることができます。
そのためにはたくさんの記号や構文を覚えなければならないかと思われるかもしれませんが、実はそうでもありません。
Pythonで利用可能な記号はたくさん存在しますが、実際にプログラムで必要となるのはほとんど今回紹介したものです。
構文に至っては、上から下へと処理を行なっていく基本の流れ以外には今回紹介した「条件分岐」と次回紹介する「繰り返し」を覚えればokです。
引き続き学習していきましょう。