はじめてのプログラミング#1 Pythonで学ぶ関数と変数
こんにちは。企業でエンジニアをしているサーモンです。
今回から「はじめてのプログラミング」と題して、Pythonによるプログラミングの入門学習を連載します。
プログラミングを学習するためには、まずは基本となる語彙や制御構文といった概念を学ぶ必要があります。
プログラミングに必要な知識については以下の記事で詳しく解説していますので、まだ読んでいない方はこちらもご参照ください。
また、何故はじめてのプログラミングにPythonを採用しているのかについては以下の記事で解説していますので、併せてご参照ください。
それでは、実際のプログラム例をお見せしながら、プログラミングの基本となる概念について解説します。
これらを学ぶだけでも、簡単なプログラムを書けるようになります!
さっそく初めていきましょう。
関数
関数はある値を入力すると、その値に対して処理を行うものです。
Pythonにはもともと用意されている関数(「組み込み関数」と呼びます)があり、これを呼ぶことで様々な処理を行うことができます。
初めてプログラミングを学ぶ際には、まずは組み込み関数を使ってプログラムを作ってみるのがよいでしょう。
関数の呼び出し方
関数を呼び出すには、以下のように記述します。
関数名(値)
短くて分かりやすいですね!
書き方としては、最初に呼び出したい関数名を記述し、その後に括弧「()」を書きます。
括弧の中には入力したい値を書きます(このように、関数に与える値のことを「引数」と呼びます)。
では、具体的な例を見ていきましょう。
print関数
printという関数を呼び出し、「100」という数字の値を入力するプログラムは、以下のように記述します。
print(100)
このプログラムを実行すると、100という数値がコンソールに出力されます。
続いて、「Hello World!!」という文字の値は入力するプログラムは以下のようになります。
print('Hello World!!')
文字の値はシングルクォーテーション「’」で囲む必要があることに注意してください。
print関数は、入力された値をコンソールに出力する処理を行います。
変数
変数は、値を入れる箱です。
変数を作る(宣言すると言います)には、以下のように記述します。
変数名 = 初期値
具体的なプログラムとして、「apple」という変数に「5」という初期値を入れて宣言する場合は、以下のようになります。
apple = 5
これで、変数を宣言することができました。
ちなみに、変数に値を入れることを代入と言います。
変数は値のように使うことができます。
例えばこのように記述すると、
apple = 5
print(apple)
appleに入れた5がprint関数によって出力されます。
また、変数の値は上書きすることができます。
apple = 5
apple = 20
print(apple)
上記のようなプログラムを実行すると、あとから代入された「20」が出力されます。
返り値のある関数
これまでは値を出力するprint関数を扱ってきました。
関数によっては、処理の結果として新たな値を得られるものもあります。
このようにして得られる値を返り値と呼びます。
返り値は変数を使うことで受け取れます。
試しに、コンソールから入力された値を得られる、inputという関数を使ってみましょう。
apple = input()
print(apple)
このプログラムを実行すると、コンソールから何らか入力されるまで待機します。
キーボードから文字が入力してEnterを押すと、その値が返されてappleに代入されます。
最後に、appleに代入された値がprint関数によって出力されます。
実践:文字数をカウントするプログラムを作ろう
ここまで勉強してきた概念を組み合わせて、実際に役に立つプログラムを作ってみましょう。
僕は記事を書く際に、記事タイトルがちょうど良い文字数か数えたくなることがあります。
そこで、任意の文字列を入力するとその長さを出力してくれるプログラムを作ろうと思います。
前述のprint,input関数に加え、引数の長さを返してくれるlen関数を組み合わせます。
完成品は以下のようになります。
text = input()
length = len(text)
print(length)
プログラムを実行すると、キーボードからの入力を受け付けます。
テキストを入力してEnterを押すと、入力したテキストの長さが数字で出力されます。
役立つプログラムを簡単に作ることができましたね!
まとめ
初回では、関数と変数について解説しました。
プログラムは複数の概念が絡み合ってできているため、最初は何から学べばいいのか、全て暗記しなければならないのか?と不安になると思います(僕もそうでした)。
全てを暗記するのは大変なので、最初は連載の最後まで流し読みしてしまうのがおすすめです。
そうすると全体像がつかめますので、反復しながら少しずつ覚えていくのがよいと思います。
また、プログラミングは学校の勉強と異なり、単語の暗記テストはありません。
実際にオリジナルのプログラムを開発する際にも、この連載を手元に置いた状態で行うことができます。
ぜひ、いつでも参考にしてください。